第33回
ハンセン病コ・メディカル
学術集会Leprosy co-medical academic meeting

~楽しいをずっと 喜びをもっと そしてこころ豊かに~

特別講演

日 時
令和3年11月12日(金)12:50~13:35
講 師
金城祥教先生
 前 島根県立大学大学院(看護教育学)・名桜大学名誉教授
テーマ
ケアの意味を探求し始めた看護・介護職
 ―沖縄愛楽園の看護・介護研究からみえてきたもの―
講師プロフィール
  • 1974年9月 琉球大学保健学部卒業 1985年3月 千葉大学大学院看護学研究科修了
  • 1994年4月聖隷学園浜松衛生短期大学教授 1997年4月静岡県立大学看護学部教授
  • 2003年4月筑波大学大学院人間総合科学研究科教授 2007年4月名桜大学人間健康学部教授 2013年4月名桜大学看護実践教育研究センター長 2017年3月名桜大学退職(名桜大学名誉教授)2019年4月島根県立大学看護学研究科教授
  • 2021年3月島根県立大学退職   現在にいたる
要 旨

 沖縄愛楽園では全国のハンセン療養所と同様に看護・介護研究を継続教育プログラムとして取り入れており、私は数年前からその支援に関わらせて頂いております。研究テーマとしては業務の改善や看護・介護職員の抱える思い(葛藤など)の現状を明らかすることを研究目的にして取り組まれたり、入所者との深い交わりを振り返る「事例研究」も毎年2,3件取り組まれております。「事例研究」では入所者とスタッフの「人間的な出会い」が語られ、記述されております。また入所者の高齢化に伴い、看取りに関する研究もこれまで数多く取り組まれているようです。沖縄愛楽園では入所者のお一人お一人の看取りからの学びを通して、人生最期の時が訪れるまで「こころ豊かに生き抜いてほしい」という願いから「ライフサポート」の取り組みを10数年前から実践してきたと野村謙園長は語っておられました。(「ライフサポート実践報告書~こころ豊かに生きる支援」)私は看護現場学の立場から、沖縄愛楽園の看護・介護スタッフが自分たちの実践を概念化(言語化)するための取り組みを支援してまいりました。

 今回の講演では沖縄愛楽園のスタッフの皆さんが自分たちの実践をどのように言葉に(概念化)してきたのか、またケアリング事例検討会における入所者との深い関わりについての「語り合い」の中から紡ぎだされた概念(ケアの意味)を皆さんと共に考えてみたいと思います。
「こころ豊かに生きる」という言葉の意味、そして「こころに寄りそう」ということばや「その人らしさを大事に」するという言葉、入所者の「尊厳」ということばなども研究にはよく出てきますが、これらの言葉の意味を改めて皆さんと一緒に考えてみたいと思います。